先月のWindows10のアップグレードでひと騒動ありましたが、日本でも 9/4 にパッケージ版、として正式に発売が開始されます。
※ 海外ではパッケージ版が既に発売が開始されているようです
(DSP版は既に売り出されていますが、DSP版とパッケージ版は異なるライセンス形態のでご注意ください!)
Windows7や8からのアップグレードをすれば購入せずに利用できますが、Windows10発売から【1年間だけ】の期間限定での無料アップグレードのようですので注意が必要です!!
ちょっと勘違いしそうなので捕捉すると、Windows10発売から1年後以降は無料アップグレードができなくなります。
※ そのため、Windows10にアップグレードしても1年経過後に再インストールをするとWindows10にはアップグレードできなくなるようです
Windows10の気になるお値段ですが、ショップのポイントを無視した場合はAmazonがお安いようでWindows10 Home が約13500円、Windows10 Professionalが約25500円となっています(2015年8月時点)。(Windows 10 Mobileは購入時から端末にインストール済みなため、Windows 10 Education は特殊なバージョンなため除外しています)
Home と Proで価格が倍近く違うので、どちらを選んだ方が良いかは慎重に検討した方が良さそうです。
ちなみにパッケージ版のWindows は32bit、64bit のどちらを選ぶ事もできて、インストールのメディアは今までのようなDVDではなくUSBフラッシュドライブとなりますのでご注意ください。
Windows10の導入を考えている方は、今のOSがWindows7、またはWindows8からの完全移行するなら無料アップグレードで充分使い倒してからパッケージ版を購入する事をお勧めします。
業務やアプリケーションが動作するか不安でアップグレードは考えられないけれど、将来的にはWindows10に移行する事は明確で、でも今からちょっと触ってみたいという方ならすぐにでも購入して良いでしょう!
※ 後で買っても今買っても、パッケージ版のWindows10の価格はそう変わらないように思われます
さて、私もWindows10に移行を考えているのでHomeとProの違いを調べてみようと思います。
Windows10 Home と Professional の違い
まず一番最初に公式ページを調べるのが定石なのですが、残念ながら英語版のみ表にまとまっていたため、表の内容を詳しく見ていくことにしました。(表にはEnterpriseも追加してあります)
バージョンにより差異のあるマネジメント・セキュリティなどの機能の各バージョンの比較表 ※ Microsoft の公式ページより一部参照(2015/8/26時点)
Existing fundamentals(Existing differentiated management and security features)
Features | Home | Pro | Enterprise |
Device Encryption※6 | ○ | ○ | ○ |
Domain Join | ○ | ○ | |
Group Policy Management | ○ | ○ | |
BitLocker※2 | ○ | ○ | |
Enterprise Mode Internet Explorer (EMIE) | ○ | ○ | |
Assigned Access 8.1 | ○ | ○ | |
Remote Desktop | ○ | ○ | |
Client Hyper-V | ○ | ○ | |
Direct Access | ○ | ||
Windows To Go Creator | ○ | ||
AppLocker | ○ | ||
BranchCache | ○ | ||
Start Screen Control with Group Policy | ○ |
Management and deployment(Enhanced management features to empower device and app management and deployment)
Features | Home | Pro | Enterprise |
Side-loading of line of business apps | ○ | ○ | ○ |
Mobile device management | ○ | ○ | ○ |
Ability to join Azure Active Directory, with single sign-on to cloud-hosted apps※7 | ○ | ○ | |
Windows Store for Organizations※8 | ○ | ○ | |
Granular UX Control | ○ | ||
Easy Upgrade from Pro to Enterprise Edition | ○ | ○ | |
Easy Upgrade from Home to Education Edition | ○ |
Security(Delivers critical security capabilities, system and app updates, and the compatibility you need to secure your device and infrastructure from modern threats)
Features | Home | Pro | Enterprise |
Microsoft Passport | ○ | ○ | ○ |
Enterprise Data Protection※8 | ○ | ○ | |
Credential Guard9※9 | ○ | ||
Device Guard※9 | ○ |
Delivering Windows as a service(Stay up to date with Windows)
Features | Home | Pro | Enterprise |
Windows Update | ○ | ○ | ○ |
Windows Update for Business | ○ | ○ | |
Current Branch for Business | ○ | ○ | |
Long Term Servicing Branch | ○ |
※2 Requires TPM 1.2 or greater
※6 Requires InstantGo or device that passes the “Device Encryption Requirements Test”
※7 Separate license for Azure Active Directory required
※8 Coming Later. Subject to Change. Learn more about delivering Windows as a service
※9 Requires UEFI 2.3.1 or greater; Virtualization Extensions such as Intel VT-x, AMD-V, and SLAT must be enabled; x64 version of Windows; IOMMU, such as Intel VT-d, AMD-Vi; TPM 2.0; BIOS Lockdown
参照: Microsoft公式ページ(英語):Find out which Windows is right for you
はい、パッと見ただけではさっぱりわかりません!!
全部の機能を見ていくととても大変なので、主観で個人用途で重要と思われる部分だけをピックアップして比較していくことにします。
ちょっと高いけど Professional版を購入するか、特に必要な機能はなさそうだからHomeの方を選ぶかの参考にしていただければと思います。
Windows Updateの制御
まず基本機能として大きく異なるのがWindows Updateの機能となります。
Homeでは問答無用で全ての更新プログラムが適用され制御する事ができませんが、Professional(Enterprise含む)では「Windows Update for Business」という特別な機能が追加?されていて、更新タイミングの指定やデバイス毎の設定など管理機能が充実しているようです。
これに関連するものとして「Current Branch for Business」という機能があり、互換性が確認された後でアップデートを行う、遅延アップデートのような機能となります。
※ これにより、アップデート後の不具合をなくす事が期待できます
実際にどれくらい重要な機能となるのかは使ってみないとまだ何とも言えませんが、近々実際に触ってみる予定です。
バーチャル・マシン: Client Hyper-V
大ざっぱに説明するとOS(Windows 10 Professional)上で、別のOS(例えばWindows XP)を動かすための機能です。
Windows 10を使いながら遠隔操作のような操作でWindows XPを動かす事ができます。
普通に使う分には恐らく使う必要性はない機能だと思いますが、ちょっと特別な使い方をする人ならぜひ使いたい非常に便利な機能となります。
仮想マシンを利用しない場合はHDDやSSDを物理的に分けて、それぞれインストールを行う必要がありますが、1台で複数のOSを使う事ができるのはとても便利な機能ですね!
限定的な用途ですがLinux OSなどを入れておいたりすると重宝しそうな気がします。
また、いろんな環境で動作を見たりなんて言う時にも重宝します。
※ Windows XPのIEのバージョンでサイトの表示を確認したいなど
遠隔操作機能:Remote Desktop(リモートデスクトップ)
リモートデスクトップとは、使った人なら良く知っていると思いますが遠隔操作で端末(パソコン、サーバ等)を操作するためのソフトウェアです。
操作元の端末がリモートデスクトップの操作を受け付ける機能を有し、そのように設定がなされている必要がありますが、1台のパソコンから複数台を操作できるのはとても便利な機能となります。
これに変わるようなソフトウェア(VNC)もあるのである程度の代用は可能ですが、VNCのソフトウェアは有料のものでないとイマイチな感じなので、リモートデスクトップは機能があるのは大きなポイントとなるかもしれません。
ブラウザ: Enterprise Mode Internet Explorer (EMIE)
主にWebサイトを管理・運営している人が重宝しそうな機能で、IEの互換性チェックなどに利用すると便利な機能です。
普通にブラウザ(IE)で閲覧する場合も設定を変えて互換性を保つことができるのでしょうか。
Windows10 では新しいブラウザの Microsoft Edge(エッジ)が追加されるため、最新のこちらをメインに利用した方が良い気がしますが、IEでないと動かないサイトを見る場合はこのEMIEの機能が役立つかもしれません。
単純にインターネットをするだけならEdge、Chrome、Firefoxあたりがあれば充分なような気もしますが、Webサイトを運営する人にとってはとても重要な機能かもしれません。
機能を充分に把握できていないためまだまだ比較する要素は残ってはいますが、実際に使ってみた時に気付いた点など発見したら追記・更新していきたいと思います。
簡単なまとめとなりましたがWindows 10導入に向けて参考になれば幸いです。