ITメディアさんの記事より、Youtubeが有料会員向けの新しい2つのサービス導入を検討しているらしいことがわかりました。
何か月か前にも一度有料サービスを検討するという類のニュースを見た記憶がありますが、いよいよ具体的に導入される可能性が出てきたのでしょうか。
Youtube の有料サービスの導入時期が年末ということと、普段よくYoutubeを利用もしているので調べてみることにしました。
○ 参考
ITmediaニュースさんの記事:「YouTube有料化」説が広がる 実際は「YouTubeが有料会員サービスの導入を検討」報道なので注意
2つのサービスというのが何と何を指すのかがちょっと分からなかったものの、「音楽定額制サービス」と「広告非表示化サービス」は導入される可能性が高そうです。
この音楽定額制サービスというのが実は音楽業界に大きな変化をもたらしているものなのですが、日本ではまだあまり有名ではないためこのYoutubeの有料サービスの導入により一気に変わってくるかもしれません!
では、今の主流となっている音楽ダウンロード形式(CD・DVD購入形式)と音楽ストリーミング配信の違いを見ていくことにしましょう。
楽曲購入方式 と 音楽ストリーミング配信方式
まず、今日本でほぼ主流となっているのが物理的にCDを購入したりiTunes Store や mora、amazon デジタル ミュージックなどで楽曲を購入して端末にダウンロードして聴くタイプですね。
特徴としては一度購入した楽曲はいろいろな端末で、ずっと聴くことができる点にあります。
逆に言うと、いろんな曲を聴こうとするとその分お金がかかってしまうため、本当に欲しい曲を買うことになるので、たまにちょっとだけ聴きたいというような曲はなかなか聴くことができません。
これに対し、最近世界で普及し始めてきているのが 音楽ストリーミング配信サービスです。
日本ではまだあまり有名ではないこの音楽ストリーミングサービス、最近無料とトライアルを始めた Apple Music や LINE MUSIC 、AWA などの文字を見た方もいると思いますが、Spotify(スポティファイ)というサービス2008年にサービスが始まってから今ではユーザ数がすでに7500万人(うち、有料会員が2000万人)にものぼり、世界的にかなり有名になっています。
○ 参考記事
ALL DIGITAL MUSICさんの記事:世界最大の定額制音楽配信「Spotify」が有料会員2000万人、ユーザー数7500万人を突破
音楽ストリーミング配信サービスの特徴としては、サービスに登録されている楽曲であれば何でも聴き放題という大変魅力的なサービスです。
無料会員でもサービスが利用できることも非常に大きな魅力だと思いますが、基本的には月額固定の有料サービスで月額1000~1200円程度(9.99$)となっています。
なんといってもどんな曲でも聴き放題というのは正直なところ非常に魅力的ですね。
個人的な見解となりますが、勝手に「楽曲購入方式」と「定額制ストリーミング方式」と分類してそれぞれの利点・欠点をまとめてみます。
楽曲購入方式
・ 利点
一度購入した楽曲は半永久的に聴くことができる
色々な端末で再生できる
物理的なメディアの場合、ジャケットや時に特別仕様のケースやおまけがある
・ 欠点
1曲、1枚当たりの単価が高い
定額制ストリーミング方式
・ 利点
登録されている曲であれば定額でどんな曲でも聞き放題
これまでのように楽曲単体を購入することもできる
好みのプレイリストを提供してくれる
・ 欠点
会員を辞めると聴けなくなる
ネットに繋がらない環境の場合は制限が発生する(ダウンロードしておけば聴くことが可能)
サービスに登録されていない曲は聴けない(3500万曲以上の所も)
楽曲を聴くことができる端末が限られる
専用の環境が必要(専用アプリやログインなど)
こうしてみると定額制ストリーミング方式の欠点は結構ありますが、その欠点を補ってあり余るくらいに曲を聴き放題というのは魅力的ですね。
作業時に曲をかけ流しておきたい時などはプレイリストを提供してくれるのも結構重要な機能だと思います。
さて、音楽のストリーミング配信のサービスが大体どういうものか確認したので、Youtube が有料サービスを導入を検討している内容がちょっと見えてきたのではないでしょうか。
恐らく有料サービスの内容はこの定額制ストリーミング方式を動画に拡張したものと考えています。
※ 実際にはこれに加えて広告の非表示化サービスが導入されるものと予想されます
具体的にどういうものかを推測すると、Youtube でPV付きのFULLの楽曲を高音質で見ることができ、もしかしたら一部の映画も見ることができるようになるかもしれません。
あるいは、今一部ヨーロッパなどでベータバージョンを提供しているYoutubeの「Music Key」と似たサービスなのかもしれませんね。
Music Key の詳細ついては Gigazineさんの記事をご紹介します。
Gigazineさんの記事:YouTubeの月額約1000円の有料サービス「Music Key」の内容とは?
最後につい最近開始した音楽ストリーミング配信サービスの「Google Play Music」をごく簡単にご紹介したいと思います。
3500万曲以上の曲が聴き放題の「Google Play Music」
今回はつい先日(2015年9月3日?)、日本でサービスを開始したGoogle Play Musicについてごく簡単にご紹介したいと思います。
Google Play Music の利点はAndroid や iOSからはもちろん、PCからでも利用可能なこと、3500万曲と楽曲が多いこと(アニソンなども比較的充実)、最大5万曲を無料で保存できることなどが挙げられます。
ストリーミングの温室は最大320Kbpsなので、よほどの耳と再生環境をもっていない限りはなかなか聴き分けるのが難しいレベルでしょう。
この Google Play Music ですが月額980円 でサービスを開始するそうですが、今は30日間の無料お試しができて、かつ2015/10/18までに登録すれば月額費用が200円安くなるため、月額780円で利用することができるようになります。
音楽はなくてはならないので早速登録してみることにします。
Googleアカウントでログインすると登録画面が表示されます。
公式PVもついでにご紹介しますのでご参考ください。
「使ってみる」をクリックすると下のようなポップアップが表示されました。
クレジットカードを登録するか、コード?を利用しないと無料お試しもできないようですね。
有料会員になる気満々の私はさっそくクレジットカードを登録してみます。
何やら「お支払方法が正しくありません。」と出てしまいました。
何か間違ったでしょうか、もう一度キャンセルして「使ってみる」を押したら消えました。
どうやらバグだったみたいですね。
「定期購入」をクリックします。
※ こうしないと無料試用できないようです。
もし検討されている方がいるようでしたら、「2015/10/18」までに手続きされることをお勧めします!
登録したら↓のような画像が出てきました。
早速検索して使ってみたいと思います。
上位の方は邦楽が多いですね、日本専用のランキングになっているみたいです。
そんな中検索してみたのは・・・
「ガンダム Gのレコンギスタ」から2期のOPよりMay J. さんの「ふたりのまほう」となりました。
邦楽やアニソンがどの程度充実しているのかはまだ何とも言えませんが、声優のラジオ放送なども聴くことができそうな感じです。
関連アーティストの部分で名前はいろいろ出てくるのですが・・・
色々と触ってみたところ、登録のあるアーティストとそうでないアーティストがいるようです。
上の中では水樹奈々さんの曲は現時点(2015.9.5)では1曲も入っていないようです。
楽曲検索もちょっと使いづらい…
使いやすい方法としては好きなアーティストの曲を集中的に聴いたりする検索で、曲名やタイトルから検索する場合、一般的な単語であればあるほど埋もれてわからなくなります。(アンド検索を使えば大丈夫?)
現状では地味にコツコツとプレイリストを作っていく使い方が良いかもしれません。
曲が登録されていないアニソン歌手(声優)の一部: 水樹奈々, 茅原実里, 田村ゆかり, Lia, May’n, ラブライブ関連、アイマス関連、いきものがかり(オルゴール曲あり)、GRANRODEO
たくさん曲が登録されているアニソン歌手の一部: kalafina(100曲)、ClariS(約100曲)、LiSA(??)、EGOIST(43曲)、蒼井エイル(約100曲)
人気な邦楽アーティストの一部: 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE(100曲)、amazarashi(96曲)、KANA-BOON(???)、lecca(100曲)、EXILE(???)
楽曲数が多すぎると一覧表示に画面が進まないことがあって、まだちょっと使い勝手で改善が必要なところはありそうですね。
100曲以上楽曲がある場合、一覧画面は100曲までしか表示されないようです。
主にアニソンを調べてみたところ、登録される楽曲は全体の1割~2割り程度といったところでしょうか。
新しいものも登録されていないようなので、時間差で登録される感じでしょうか。
この辺りはもう少し詳しく調べて見る予定です。
まだ無料で開始したばかりのベータ版みたいなものなので、今後の楽曲の充実と使い勝手(主に検索)の改善が期待されますね!
Google Play Music は上のような感じでしたが、Youtube の有料サービスとどう違ってくるのかも引き続き注目していきたいところですね。